転職活動を限られた時間内で効率的に進めるには、転職支援サービスの活用は欠かせません。転職エージェントサービスを利用する際に、まず候補に入れるべきなのが、業界最大手で支援実績豊富なリクルートエージェントです。
今回は、リクルートエージェントの特徴やサービス内容、うまく活用する方法について解説します。
リクルートエージェントの特徴
転職エージェントサービス業回No.1のリクルートエージェントでは、どのような転職支援を受けられるのでしょうか。
リクルートエージェントは業界トップ!
リクルートエージェントは、取り扱い求人数や転職者支援実績で業界1位の転職エージェントサービスです。公開求人と非公開求人を合わせると35万件ほどの求人数があり、年間で約2万3,000名ほどが転職に成功しています。
また、全国に拠点があるため、キャリアアドバイザーとの対面面談も可能です。
リクルートエージェントのサービス内容
リクルートエージェントの登録者は、以下のようなサービスを無料で受けられます。
- 担当エージェントに希望に近い求人を紹介してもらえる
- 「Personal Desktop」で求人情報の詳細確認や応募が可能
- 「AGENT Report」で詳細な求人情報を確認できる
- 応募代行や面接日程調整などの各種調整を任せられる
- 面接対策マニュアルや模擬面接などで採用試験対策が可能
- 入社までのサポートはもちろん入社後のトラブル相談も可能
リクルートエージェントを利用するメリットとデメリット
リクルートエージェントは転職支援実績や転職に関するノウハウも豊富ですが、利用にあたってメリットとデメリットもあります。
リクルートエージェントのメリット
求人数が業界1位であり、全国のほとんど全ての業界・業種を有しているため、転職先の選択肢が拡げられます。専門的な業界に精通したコンサルタントも在籍しているので、専門職種の転職希望者も問題なくサポートを受けられます。
また、転職支援実績が豊富なため、応募書類や面接などの採用試験対策について学べるのはもちろん、希望先の過去の転職者の事例なども確認できます。
リクルートエージェントのデメリット
リクルートエージェントのサポート期間は、約3ヶ月とされています。もちろん急に打ち切られることはありませんが、期限を意識した転職活動が必要です。
また、担当者によっては多少強引な求人紹介があったり、連絡が多過ぎたりすることがあります。これは、人によるサービスでは避け難いですが、自分に合わない担当者は変更してもらうなどで対応しましょう。
リクルートエージェントの利用が向いている人と向かない人
リクルートエージェントは、利用者数もトップレベルの転職エージェントサービスです。しかし、サービス内容が向いている人と向かない人がいます。
リクルートエージェントが向いている人
一部上場などの非公開求人も豊富なため、大手への転職希望者や幅広い業界・地域を含めた転職活動をしたい人には欠かせません。非公開求人は他社サービスには無いものも多く、他社で見つけた求人が無い場合も、相談すれば新たに企業に求人交渉をしてくれます。
サポート期間の目安が約3ヶ月とされているため、積極的に担当者に希望を伝えて、主体的に動ける人には特に向いています。遠慮せずに、疑問点や希望を打ち明けてサポートを活用しましょう。
リクルートエージェントが向かない人
自分から希望などを伝えない転職希望者は、担当者の求人提案にもズレを感じ、うまく転職活動が進みにくくなります。リクルートエージェント側には守秘義務もあるので、遠慮せずに希望を伝えた方が満足度の高い転職活動ができます。
また、医療系や経営系の求人などの一部の業界・業種については、該当業界に特化した転職エージェントサービスを利用した方がいいでしょう。
リクルートエージェントをうまく活用して転職する方法
ここでは、リクルートエージェントを利用するための手順やサポートの流れや、うまく活用するための方法について解説します。
リクルートエージェントを利用した転職活動の手順
【1】サービスに無料登録する
リクルートエージェントの登録ページから、必要事項を入力して登録します。
この時点で詳細な職歴などを記載する必要はありませんが、転職希望時期を「すぐにでも」「3ヶ月以内」など早い期間にすると、サポート連絡が来やすくなります。
【2】サービス開始連絡が来る
登録したメールや電話番号に、リクルートエージェントから初回面談の日程調整連絡があります。
また、経歴や転職希望先などによっては転職支援が難しいと判断され、サポートを断られることもあります。
【3】キャリアアドバイザーとの面談
電話や対面で、担当となるキャリアアドバイザーと面談を行います。初回面談では、以下のようなことを話します。
・転職したい理由と本気度
・現職、もしくは前職の仕事内容
・転職先に求める条件(業界・業種や待遇など)
・転職活動に際しての不安点
場合によっては、転職を見送るべきというアドバイスももらいます。
【4】求人情報をもらい応募先を決める
要望をもとに、担当者が求人情報をいくつか紹介してくれます。希望と合わないものが多ければ、具体的にマッチしていない点を伝えることで、紹介してもらえる求人の精度が上がります。
【5】応募書類の添削を受けて応募代行をしてもらう
応募先が決まった後は、「Personal Desktop」から応募の依頼をします。
職務経歴書や履歴書はもちろん、企業指定の書類の作成が必要な場合もあるため、担当者に応募書類を添削してもらいましょう。
書類の送付や採用人事への連絡など、応募作業は代行してもらえます。
【6】面接日程を決めて面接対策を行う
書類選考に通過すると、担当者から面接の予定日について連絡があります。希望日をいくつか伝え、担当者に日程調整をしてもらいます。
面接本番に向けて、「面接力向上セミナー」や「模擬面接」などの面接対策サポートを活用しましょう。過去同じ会社を受けた転職者が、面接でどのような質問を受けたかも教えてもらえます。
【7】入社までのサポートを受ける
内定が得られれば、入社まで担当者がサポートしてくれます。また、希望の会社でない場合は、本人では伝えにくい内定辞退の連絡も代行してくれます。
退職交渉が難航している場合は、対応について法律面も含めたアドバイスを貰え、内定先の人事と入社日の調整なども対応してくれます。
【8】入社後にトラブルがあれば相談する
入社した後に、勤務先や就労条件が事前の取り決めと異なる場合は、リクルートエージェントの担当者に相談可能です。
入社後のトラブル相談期間は、半年から1年程度と考えておきましょう。
リクルートエージェント利用時に活用すべきサービス
リクルートエージェントでの転職活動は、基本的に「Personal Desktop」を活用して進めます。疑問点などがあれば、直接メールや電話で担当者にも相談できるので、遠慮せずに活用しましょう。
「AGENT Report」には、一般公開されている求人票には記載されていない「企業の詳細情報」「業界トレンド」「求められる人材」などが記載されています。具体的な選考内容についても記載されているので、必ず目を通しましょう。
応募書類や面接などの採用選考対策については、レポートやオンラインセミナーで学ぶことができます。ワークシートを活用して自分のキャリアの棚卸しやアピールポイントの明確化ができるので、積極的に活用しましょう。
リクルートエージェント利用時の3つの注意点
【1】自分の希望は本音で伝える
担当コンサルタントの専門性を活かしたサポートを受けるには、本音で転職先に対する希望や不安点を伝えることが重要です。進めていく中で希望が変わった場合なども、遠慮なく伝えましょう。
【2】ライバルの活動状況を確認する
大手企業などの人気求人は、ライバルも多くいます。他に選考が進んでいる応募者がいれば、それだけ選考スピードが早くなったり、選考基準が厳しくなったりする恐れもあります。
リクルートエージェントは求人数が豊富で他の応募者の状況も把握しやすいので、必ず状況を確認しながら素早い行動を心がけましょう。
【3】自分に合わない担当者は替えてもらう
担当者によっては、サポートの進め方はもちろん性格が合わないこともあります。担当者と協力して進めることで転職も成功しやすいため、遠慮なく担当者の変更を依頼しましょう。
ただし、あなたが横柄な態度で接すれば、担当者も気持ちよくサポートができません。最低限の礼儀は意識してください。
まとめ
リクルートエージェントは、業界No.1の転職エージェントサービスとして、登録者数もトップクラスです。それだけ、転職する際にライバルとなる人たちが、リクルートエージェントの豊富な情報をもとに転職活動をしていることになります。
転職活動では、情報収集や行動の早さが求められます。リクルートエージェントをメインや情報収集用に活用するなど、転職エージェントサービスを転職成功のためにフル活用しましょう。