JACリクルートメントは、1988年から人材紹介業として転職エージェントサービスを行っています。リクナビNEXTやJACリクルートメントのような自ら転職活動を行う転職サイトではなく、サービス登録者の転職活動を専門のアドバイザーがサポートするサービスです。
今回は、転職活動でJACリクルートメントを利用した筆者が、JACリクルートメントの特徴やサービス内容、転職活動でJACリクルートメントを効果的に活用するポイントについて解説します。
JACリクルートメントの特徴
転職エージェントサービスに特化したJACリクルートメントは、どのような特徴があるのでしょうか。
JACリクルートメントの特徴
JACリクルートメントは、1988年からの転職支援実績が約43万人で、所属するコンサルタント数も約1,200人の大手転職エージェントサービスです。JACリクルートメンとは、リクルートエージェントなどの他の転職支援サービスとの差別化ポイントが3つあります。
【1】30~50代のミドルアッパークラスのサポートに強い
JACリクルートメントは、30代以上の中堅層専門職や40代以上の管理職・エグゼクティブ層など、年収500万~1000万超のハイクラス求人を取り扱っています。
そのため、一部上場などの大手企業との関係も良好です。
【2】海外や外資系企業の求人の取扱も豊富
JACリクルートメントは海外にも拠点があり、海外企業や日本にある外資系企業の求人案件も取り扱っています。私も、兵庫にある外資系の製造メーカなど複数案件を紹介されたことがあります。
【3】登録者のサポート体制が「両面型」
リクルートエージェントやdodaの転職エージェントサービスなどは、企業担当と求職者担当をそれぞれ設ける「分業型」でサポートを行っています。それに対してJACリクルートメントは、企業担当が求職者も一気通貫で担当・フォローする「両面型」というサポート形式をとっています。
JACリクルートメントのサービス内容
JACリクルートメントが転職活動者向けに行っている具体的なサービスは以下のようなものです。全てのサービスは、無料で受けられます。
- キャリア面談:登録者の転職に関する考えなどについて面談する
- 求人案件の紹介:登録者の希望や記入された職歴に近い求人を紹介
- 転職活動全般のフォロー:応募代行や面接日程調整など転職活動の全てをサポート
- 内定後の入社までのフォロー:内定者と採用企業担当者の間に入ってサポート
- 入社後のトラブル対応:入社後に発生したトラブルについて相談を受けたり場合によっては仲裁を行ったりする
JACリクルートメントを利用するメリットとデメリット
JACリクルートメントは転職支援実績が豊富な老舗転職エージェントサービスですが、利用にあたってメリットとデメリットがあります。
JACリクルートメントのメリット
JACリクルートメントは、ハイクラスや外資系の求人に関しての案件数やサポート実績は随一です。リクルートダイレクトスカウトのようなハイクラス向け求人サービスも増えていますが、ハイクラス案件の走りがJACリクルートメントであり、これまで築いてきた企業との強い関係性は大きなメリットです。
また、「両面型」という一気通貫型のサポート体制なので、企業を直接知っている担当者がフォローしてくれます。そのため、企業の特徴を踏まえた選考の対策など質の高い情報を得られますし、よりスピーディな活動が可能になります。
JACリクルートメントのデメリット
ハイクラス案件に強い反面、第二新卒や20代前半で経験が浅い層には紹介できる求人が少ないというデメリットがあります。そのため、若手領域のサポート実績自体がリクルートエージェントやdodaに劣ります。
また、サポート体制が「両面型」ということは、複数の企業に応募する際に担当者が増えることもあり、場合によっては連絡が煩雑になって採用試験の調整などに苦慮します。
JACリクルートメントの利用が向いている人と向かない人
JACリクルートメントは完全転職エージェント型のサービスなので、サービス内容が向いている人と向かない人がいます。
JACリクルートメントが向いている人
JACリクルートメントは大手企業求人も豊富なため、転職によるスキルアップの意欲が高く、これまでのキャリアにも自身がある人にとってはキャリアアップの可能性を高められます。
JACリクルートメントは国内の大手企業はもちろん、海外グループ会社があるため海外企業とのパイプが強く、海外に関わる仕事や英語などの外国語を必要とする企業への転職を目指す人にも向いています。
また、「両面型」のサポート体制なので、自分のこれまでのキャリアや転職に際しての希望に対して、企業が求める人材とマッチしているかしっかりと見極めてもらえます。
JACリクルートメントが向かない人
JACリクルートメントは登録者のマイページなどはありますが、転職ノウハウなど一般的な情報は提供していません。ひとまず転職についての情報収集をしたい人には、全く向かないサービスです。
また、ハイクラス案件がメインなので、20代の経験が浅い人や30代以上でも専門職・管理職などの経験やスキルがあまりない人は、紹介される求人自体が少なかったり、そもそもサポートを断られる可能性もあります。
JACリクルートメントをうまく活用して転職する方法
ここでは、JACリクルートメントを利用して効率的に成功率の高い転職活動を進める方法について解説します。
JACリクルートメントを利用した転職活動の手順
【1】サービスに無料登録する
まずは、JACリクルートメントのホームページから無料登録を行います。JACリクルートメントは、登録後の全てのサービスが無料で利用可能です。
【2】「職務経歴登録」をしっかり書き込む
登録時に基本情報を入力した後には「職務経歴登録」を記入します。JACリクルートメントは「両面型」なので、この時に記入した職務経験を参考に、マッチ度の高い求人を企業担当者が個別に紹介してくれます。
つまり、職務経歴がほとんど記入されていなければ、転職への意欲も低いと判断され、大手企業社員などの転職成功率が高そうな登録者でない限りサポートを受けられない可能性もあります。必ず、経験やスキルはしっかり書き込みましょう。
全ての記入が終われば、登録者用のマイページにログインできるようになります。マイページの作りはシンプルで、担当者との連絡は基本的に電話やメールで行います。
【3】面談では転職への強い意志を伝える
サービス登録後には、これまでの経験や転職に関する考えなどについて担当者と面談を行います。この時に、転職意欲が高いことはしっかりと伝えてください。
JACリクルートメントは「両面型」なので、他社以上に担当者のサポートしだいで転職の成功度が大きく変わります。
ハイクラス求人の場合、あなた以外にも同じスキルレベルの登録者がいることはほぼ間違いありません。担当者は同じ求人案件を複数の登録者に紹介しますが、サポートの優先順位づけは転職意欲も判断材料にします。
そのため、手厚いサポートを受けたいならば、あなたも担当者としっかり向き合う姿勢が欠かせません。
【4】他の応募者の状況を必ず確認する
JACリクルートメントは人材紹介会社なので、企業の要望にマッチした転職希望者が無事に入社することで報酬が発生します。そのため、転職成功の可能性が高い人を優先的に企業に紹介します。
つまり、あなた以外にも複数の登録者に求人情報を紹介している可能性が高く、想像以上に選考が進んでいるライバルがいる可能性があります。企業側もある程度の採用期限を決めているので、後追いでは厳しいのが実情です。
「両面型」のサポートということは、その担当者が他の応募者の情報もすべて握っているということなので、必ず他の応募者の進行状況を確認してください。
まとめ
JACリクルートメントは、国内外のハイクラス求人案件を取り扱う、30代以上のミドルアッパークラスのサポートに強い転職エージェントです。
「両面型」というサポートの特徴上、応募する企業が決まれば手厚いサポートが受けられるので、他の転職エージェントサービス会社よりも成功度を高められます。
国内外でのキャリアアップを目指すならば、JACリクルートメントに無料登録して、徹底的にサポートを活用しましょう。