パーソルキャリアが運営する、転職支援業界で第2位のサービスとして有名なdodaは、転職サイトとしての活用だけでなく、転職エージェントサービスの利用も可能です。リクナビNEXTやリクルートエージェントと同じように転職活動での利用者が多いdodaは、どのように活用すればいいのでしょうか。
今回は、転職活動でdodaを利用したことのある筆者が、dodaの特徴やサービス内容、dodaを利用して転職活動を行う際のポイントについて解説します。
dodaの特徴
サービス登録者が2021年6月末時点で約629万人のdodaは、どのような特徴があるのでしょうか。
dodaは転職サイトトップクラス
dodaは、サービス登録者が2021年6月末時点で約629万人に上り、転職活動を検討している人が登録する転職サイト候補の上位に入ります。
dodaは、リクナビNEXTなどのように基本的に全業界の求人を取り扱っており、取り扱う求人のボリュームゾーンは年収200~500万ほどです。ビズリーチのように年収1,000万円以上の求人も取り扱いはありますが、業種はかなり限定されます。
dodaは転職サイトではありますが、専任のアドバイザーが転職活動をサポートしてくれる転職エージェントサービスの利用できます。
dodaのサービス内容
転職サイトとしてのdodaは、自分で求人を検索して応募できるのはもちろん、スカウトサービスによって企業から直接面接などのオファーを受けることもできます。
dodaが転職活動者向けに行っている具体的なサービスは以下のようなものです。
- 求人検索サービス:求人情報の検索と応募
- スカウトサービス:企業から直接採用面接参加などのオファーを受ける
- 転職エージェントサービス:専任エージェントに転職活動のサポートを受ける
- 転職ガイド:転職活動のノウハウや転職経験者の体験談などのコンテンツ提供
- キャリアタイプ診断:強みや能力適正の分析ツール
- 転職イベント:イベント参加企業と話しができる「転職フェア」の開催など
dodaを利用するメリットとデメリット
dodaは多くの利用者がいる転職サイトですが、利用にあたってメリットとデメリットがあります。
dodaのメリット
dodaは求人数が公開されているだけでも常時10万件ほどあり、エージェントサービスを利用する人のみが応募できる非公開求人もあります。全国の全業界の求人を取り扱っているため、多くの求人情報から転職先の会社を探せます。また、全てのサービスが無料で利用できます。
また、転職ノウハウが時系列でまとめられているので、初めて転職活動をする人にとっては、役立つ情報が多いでしょう。
dodaのデメリット
転職サイトとしてのdodaは、求人情報も豊富で特にデメリットはありません。しかし、dodaの転職エージェントを利用する場合、以下のようなデメリットがあります。
- 専任アドバイザーのサポート能力しだいで転職活動の方向性が左右される
- エージェントサービスの利用期間は3ヶ月ほど
- dodaの転職支援実績が少ない業界もある
これらはほとんどの転職エージェントサービス共通のデメリットであり、取り扱う求人の内容もサービスごとに異なります。
dodaの利用が向いている人と向かない人
dodaは転職活動を検討する全ての人を対象とした転職サイトですが、サービス内容が向いている人と向かない人がいます。
dodaが向いている人
dodaは、リクナビNEXTなどと同様大手の転職サイトであり、大手有名企業の求人も取り扱っています。また、全国の求人を扱っているので、幅広い業界・地域を視野に入れて転職活動をしたい人に向いています。
キャリアアップなど、積極的に転職活動をしたい人ならばエージェントサービスを利用することで、自分の希望に沿った転職先を見つけやすくなります。
dodaが向かない人
dodaは、良くも悪くも一般的な転職サイトです。そのため、待ちの姿勢で自分が理想とする会社に転職したい人向けのサービスではありません。
企業から直接オファーがメールで届くスカウトサービスも、中には誰にでも送られてくるような派遣職のものがあり、自分の理想とマッチすることは稀でしょう。
転職フェアのように、企業と直接話をできたりキャリアアドバイザーに転職の悩み相談ができたりするイベントがありますが、転職と向き合う行動力がある人向きです。
dodaをうまく活用して転職する方法
ここでは、dodaを利用して効率的に成功率の高い転職活動を進めるための方法について解説します。
dodaを利用した転職活動の手順
【1】サービスに無料登録する
まずは、dodaのホームページから登録手続きを行います。dodaは登録はもちろん、登録後の全てのサービスが無料で利用可能です。
【2】登録後にはプロフィールを充実させる
dodaに登録してから、質の高いオファーを受けるための方法は2つあります。そのうちの1つが「web履歴書」や「職務経歴書」などのプロフィールを充実させることです。
特に「web履歴書」の作成では、経験やスキルだけでなく転職にあたっての希望条件も入力できるため、項目を充実させるほどスカウトオファーの質も上がります。
【3】エージェントサービスを利用する
dodaに登録して質の高い求人情報をもらう2つ目の方法が、エージェントサービスを利用することです。スカウトサービスをただ利用するだけでは、非公開求人からのオファーはほとんど来ません。
転職サイトでは大手や人気企業などの求人情報は、ほとんど非公開となっています。これは、企業側が応募できる転職希望者の経験やスキルを限定したいのと、競合他社などに採用計画を知られたくないためです。
そのため、自分の希望に近い求人を見つけるためには、エージェントサービスに登録して非公開求人の状況について専任アドバイザーに確認する必要があります。
【注】筆者は既に転職済でサービス利用を停止しているので「未利用」となっています。
【4】「採用プロジェクト担当」からのオファーは特に強い
dodaのエージェントサービスを利用開始すると、他の転職エージェントサービスと同様に専任のキャリアアドバイザーと面談を行い、転職活動の方向性について話します。
その後は、希望に近い求人を紹介してもらうのですが、dodaは専任アドバイザーと別に企業担当の「採用プロジェクト担当」がいます。採用プロジェクト担当は、担当する企業が必要とする人材や選考内容などを熟知しているため、該当の企業での採用試験対策など採用に向けての手厚いフォローを行ってくれます。
そのため、採用プロジェクト担当からのオファーは、自分のキャリアとのマッチ度が高く、キャリアアップを目指す人にとってはかなり質の高い求人となります。
わたし自身、他に最終面接まで進んでいる応募者がいた大手企業求人で、書類選考の即時通過や一次面接後の二次面接期間の圧縮など、最大限のサポートをしてもらえました。
【5】専任アドバイザーには本音で相談する
dodaに限らず転職エージェントを活用する際には、自分の転職に対する希望や現職を退職したい理由などは本音ベースで伝えましょう。
本音を伝えることで、希望に近い求人情報をもらえるのはもちろん、転職に対する本気度が伝わって手厚いサポートを受けられます。ただし、専任アドバイザーも人間ですので礼儀には気をつけましょう。
doda利用時に活用すべきサービス
dodaを使用する際には、キャリアアップを目指すなど転職に関する明確な目的がある場合は、エージェントサービスを活用しましょう。まだ転職について悩みがあるならば、転職ガイドを読んで転職の流れを学んだり転職イベントへの参加を検討しましょう。
dodaが開催する「転職フェア」というイベントでは、参加企業と直接話しをできるだけでなく、キャリアコンサルタントに転職などのキャリア設計の悩みについて相談を行える機会があります。
自身のキャリアについてキャリアコンサルタントに相談することで、そもそも自分が転職すべきか否かといった悩みの答えを見つけられるかもしれません。
まとめ
dodaは、業界第2位の転職支援サービスであり、豊富な求人情報があるのはもちろん転職フェアのような転職に悩んでいる人向けのイベントも開催しています。
エージェントサービスを活用することで、自分の希望に近い非公開求人や採用プロジェクト担当から経験とのマッチ度が高い求人情報と採用試験にあたっての強力なサポートを受けられます。
dodaに無料登録して「web履歴書」を充実させつつ、エージェントサービスの利用を検討しましょう。