税理士こそ副業をすべき!税理士が副業をするメリットとおすすめの副業をご紹介

税理士こそ副業をすべき!税理士が副業をするメリットとおすすめの副業をご紹介
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はる@転職と副業の達人

シングルのワンオペ育児ワーカー|シンママ・シンパパが子育てしながら稼ぐために転職と副業について情報発信中|転職回数10回・副業歴10年|高卒→フリーター→初就職は2ヶ月で失敗→派遣や契約、非正規や正規を転々としつつ副業でスキルUP→転職でレベルUP→大手外資メディア企業の管理職月収65万円→独立・月収400万円達成

税理士資格を持ち、かつ副業を検討するあなたへ。当記事では税理士が副業を通じて得られるメリットやデメリット、税理士におすすめの副業をご紹介します。

税理士も副業はできる?

税理士は国家資格であるため「副業できないのでは?」と考える人が多いですが、結論から言うと、税理士も「原則副業が可能」です。

副業できないケースとしては、勤務先との雇用契約で禁止されている場合や、顧問契約において「業務期間中に他の業務を行わない」契約を結んでいる場合が該当します。

上記の状況で副業を行えば、当然ながら契約違反となりますので、損害賠償請求や懲戒の恐れがあります。

しかし副業が可能であれば、これから紹介するメリットデメリットを踏まえ、ぜひ始めてみましょう。

今の収入アップはもちろん、将来的に独立する顧客獲得や職域を広げることも可能です。

詳しく見ていきましょう。

税理士が副業をするメリット1:本業にとってのプラスになる経験ができる

副業の大きな魅力は「本業にプラスの経験ができる」ことです。

例えば、クライアントワークを行うのであれば、営業力やコミュニケーション能力といった対外的なスキルのほか、時間管理能力の向上にも繋がります。

また税理士として培った知識をブログやSNSで情報発信する場合、信頼感を高めるために知識面の強化やライティングスキルを磨くことができます。

さらに、副業で実際に稼げるようになると、お金に関するストレスを感じにくくなるメリットもあります。

「いつでも自分で稼ぐことができる」という心の余裕が生まれるため、依頼者や会社に対して忖度せずに平等かつ冷静な意見を言うことができるようになるからです。

このように、副業に取り組むと、本業に活きる多くの経験ができます。

税理士が副業をするメリット2:様々な業界の人と接点が持てる

次に、副業には『様々な業界の人と接点を持つことができる』メリットがあります。

『税理士業務のみを行っていると、人間関係が全然広がらない。』

税理士の中には業界の狭さをネックと捉える人がいます。仕事の性質上、その人間関係は同業者ばかりになってしまいがちですよね。

さらに、難関資格のため周りは優秀な人が多く、どうしても自分を過小評価し悩んでしまうことも。自分で壁を作ってしまえば、せっかくの税理士資格も宝の持ち腐れとなってしまいます。

これらの悩みを解決できるのが資格を活かした副業です。

多くのクライアントや異業種と繋がることができれば、新たな視点や価値観を持つことができますし、低下した自己肯定感も取り戻すこともできます。

税理士が副業をするメリット3:独立開業に役立つ

副業の最大のメリットは、なんといっても独立開業に役立つことです。

税理士資格を活用した副業で培った人脈は開業の際に活用できます。

すでに様々なクライアントから仕事を確保することができていて、かつ独立に必要なスキル(営業・コミュニケーション・時間管理・知識など)が充分に揃っているのであれば、うまくいかない理由がありませんよね。

副業から開始し、自己の仕事として徐々に実績と信頼を積み重ねることで、独立開業へのハードルを限りなく低くすることができるでしょう。

税理士が副業をするデメリットは本業とのバランスが取りづらいこと

税理士が副業をするデメリットは「本業とのバランスが取りづらい」ことが挙げられます。

具体的には、時間と体力、そしてメンタルのバランス調整が必要です。

副業は本業の時間外に行うことになるため、単純に休み時間が減りますし、作業を継続するには体力やマルチタスクスキルが必要です。

実際に副業をスタートしてから、『家族との時間がとれない』『適度な運動の時間が取れない』『以前より体力も精神も不健康になってしまった』といった、新たな問題が発生することもあります。

筆者自身も副業で多くのクライアントを抱えすぎて、睡眠時間を削って対応していた時期もありました。すると本業に支障が出て、上司に体調を心配されることも。

したがって、副業を検討する際には「無理なくできるボリューム」を心がけましょう。

税理士におすすめの副業1:在宅税務業務

税理士におすすめの副業1つ目は、在宅税務業務です。

具体的には、税務に関する申請代行やそれに付随する事務代行、あるいはコンサルティング業務がメインです。

雇用形態としては、業務ごとに報酬が支払われる「請負・業務委託契約」「時給制アルバイト」などで、昨今の新型コロナウイルスの影響や、育児・子育てのため資格を持っていても働けないケースでも在宅で働ける人気の業務となっています。

下記では、在宅税務業務のメリット・デメリットを解説します。

メリット:時間調整がしやすい

会計事務所や税理士事務所などで業務をすることが一般的とされていますが、実は新型コロナウイルスの蔓延を機に、急速にオンライン化が進んでいる業務内容です。

そのため時間の制約がなくなり、1日の中で仕事に費やす時間を調整できるので、時間を上手に調整できれば日中に私用を入れることもできるようになります。

デメリット:セキュリティ強化が必要

オンライン化が進み、在宅でも業務を遂行できるようになったものの、デメリットも生じてきているのも事実です。

特に在宅税務業務に関しては、セキュリティ管理の問題があります。

そのため、情報漏洩や不正アクセス対策、ウイルス対策のためにセキュリティソフトやIT資産管理ソフトの導入を検討することが求めらます。

税理士におすすめの副業2:税理士受験予備校の簿記講師

2つ目は、税理士予備校での簿記講師としての仕事です。

簿記講師の具体的な業務としては、実際に出題される試験の分析や教材開発(講座・テキスト・問題の作成)、講師業務、オンライン講座のコンテンツ制作など多岐に渡ります。

メリット1:金銭的・時間的にゆとりを作れる

講師としての副業は、高時給で稼ぎやすい上に、原則シフト制で税理士予備校の必要業務量と自身のスケジュールを都度すり合わせながら業務を遂行できます。

そのため、自分のスケジュールと照らし合わせながら業務量を調整できるので、比較的働きやすい副業の選択肢でしょう。

メリット2:知識の定着を図れる

予備校の講師は、税理士を目指す受験生に税務会計を教える副業ですが、講師が担う人に指導するという行為は、自身の持つ税務会計の知識を深め、定着させることにも役立ちます。

筆者自身も簿記講師の経験がありますが、やはり実務で使用しない分野は忘れていることが多く、受験生に教える中で改めて復習できる機会がありました。

また受験生からの質問に答えることで、税務に詳しくない顧客へのわかりやすい説明の仕方を身に着けられました。

デメリット:求人を見つけることが困難

大手の予備校の場合は特に、既に予備校に人気講師がいるため求人が出ていないことも多いです。

実際に求人を出している予備校を見つけたとしても、

・答案添削などの比較的簡単で単価の安い業務しかない

・副業としての採用ではなく正社員としての採用が多い

など、なかなか希望に合う条件の予備校を見つけられないこともあります。

筆者の場合、自治体の広報誌での求人を見て応募しました。広く知られる求人はもちろん、自治体の情報誌にも目を向けることで、副業のチャンスを得られます。

税理士におすすめの副業3:経理業務

3つ目は、企業の経理業務です。

ココナラやクラウドワークス、ランサーズなどの副業マッチングサービスを利用すれば、簡単に見つけることのできる業務領域で、経費精算や売上・請求業務、月次処理・年次処理などを担当することになります。

メリット:時間の有効活用が可能

経理代行の副業は特に、企業のオフィスや会計事務所への通勤時間をかけることなく、時間的にもある程度融通のきく仕事が多いため、時間を有効的に使うことができます。

家事や子育て、介護により固定の会社勤めが難しい方には特に、在宅でもできる業務が多いため、おすすめの副業となっております。

デメリット:セキュリティ強化が必要

発注元企業の経理業務を担うことがほとんどで、外部には漏らすことのできない個人情報を含む秘匿性の高い業務を担当します。

そのため、セキュリティ管理に気を配る必要があり、情報漏洩や不正アクセス対策、ウイルス対策のために、必要に応じてセキュリティソフトやIT資産管理ソフトの導入を検討することが求められるでしょう。

税理士におすすめの副業4:書籍出版

4つ目におすすめな副業は、書籍の出版による印税収入の獲得です。

書籍出版というと、原稿を作成して出版社に持ち込み営業をする、というイメージを持つ人も一定数いるため、難易度の高い副業と思われるかもしれません。

しかし、インターネットの発展により、電子書籍を個人で簡単に出版できるようになっています。

代表的なサービスは、Amazonが提供する電子書籍サービスKindleで、無料で書籍を出版することができます。近年では、数多くの税理士が新規顧問先集客や売上拡大の実現に向けて、差別化やブランディング目的の出版が増えています。

メリット:ブランディング施策として機能する

書籍を出版しても「売れなければ収入にならないのでは」と疑ってしまいますよね。

実際に自費出版の場合、売上を期待することは難しいです。

しかし『電子書籍を出版した』という経歴が、税理士自身のブランディングに大きく寄与し、知名度の向上に繋がります。

書籍を通して、自身の信頼を獲得することができれば、自ら営業活動することなく受注件数を伸ばすことができますので、税理士としてのキャリアを前進させることができます。

デメリット:即時に現金化できない

税理士としてのキャリアアップに繋がるとはいえ、即時に現金化できないことがデメリットとして挙げられます。

書籍自体の売上アップを図るには、広報活動も必要になる上、内容の質が高くなければ消費者に受けるコンテンツとして認められず、クチコミによる売上アップが見込めません。

一定書籍での売上獲得に向けて、読み文字を通じて人に内容を面白く伝える力を学ぶ必要があるでしょう。

ただし、先述の通り、大ヒットを生む書籍が作れなかったとしても、『出版した』という事実は税理士としての信頼度の向上につながりますので、書籍出版は特にお勧めです。

税理士におすすめの副業5:発信活動

おすすめの副業4で紹介した書籍の出版と併せて実施したい仕事が、5つ目の発信活動です。

発信活動とは、主に自身の持つSNSを活用して発信を行い、フォロワーを増やし、税理士としての自分を認知してもらうよう広報することです。

メリット:自身の活動のPRに繋がる

SNSを活用した広報活動で税理士としての信頼度が向上すると、書籍の販売や経理業務の依頼など自然とビジネスチャンスにつながります。

SNSを活用し税理士として認知が拡大した場合、本業で働きながら、個人宛てに仕事が舞い込むようになります。

自身に自然と案件が舞い込むようになれば、独立を検討した際、仕事を獲得できない不安から解放されることになります。

デメリット:企業への営業は要注意

TwitteなどSNSにはDM機能があり、直接自身の活動をアピール可能です。

しかし、法人の案件獲得に向けて営業活動を行う際は、SNSではなくメールを活用しましょう。

企業によっては営業にDMを用いる場合もありますが、まだまだメールでビジネスのやり取りをする企業が多く、DMだと真剣に取り合ってもらえない可能性もあります。

したがって、特に個人の税理士自らが法人に営業活動を実施する時などは、SNSではなく通常のメールを使うようにしましょう。

まとめ

今回は税理士が副業する際におすすめの仕事やメリット・デメリットについて解説しました。

種類ごとにメリット・デメリットを見極め、自分に合ったものを選択することはもちろん、少し挑戦して自身の本業に役立つスキルを身につけることも可能です。

しかしココナラやクラウドワークスなどのクラウドソーシングを利用すると、発注者側で源泉徴収を行いますので、本業で勤めている会社に副業していることがバレてしまう可能性があると注意点もお伝えしました。

注意ポイントを押さえ、ステップアップのためにぜひ副業にチャレンジしてみましょう。