オンライン講師の副業を検討するあなたへ。今回の記事では、自分の特技や資格を活かせるオンライン講師の副業について始め方や収入について詳しく解説します。
昨今の情勢もが相まって加速する「オンライン業務」
職場に行かずとも稼げたり、自分が持っている強みや資格を活かし気軽に働けるメリットがあります。
中でも「オンライン講師」は需要が高まっているコンテンツの1つです。
家庭教師のような学業に関する講師はもちろん、ヨガやジム、英会話等の趣味ジャンルでのオンライン講師需要も高く、これからますます伸びていく仕事です。
当記事ではオンライン講師について、始め方やメリット、また知っておきたい注意点について網羅して紹介します。
オンライン講師の基本情報
最初に本項目では、オンライン講師になりたいあなたのために基本的な情報を紹介します。
オンライン講師は自身の得意な分野や資格を活かし、効率的に働ける仕事で年々需要が高まっています。
始め方や必要な心構え、注意点を知ってミスマッチを無くした状態で仕事を始められるようにしておきましょう。
オンライン講師とは?
オンライン講師とは、オンラインで授業を教える講師のことです。どの授業をしなければならないということはなく、自分の得意分野で人に教えるほどの専門知識があれば、オンライン講師になる事ができます。
オンラインだからといって特別なことはなく、通常の授業と同じで個別指導も集団指導もできます。また、ただ単に授業を教えるだけでなく、スケジュール管理や教材の作成、指導計画の作成などもすることがあります。
家庭教師との違いは?
オンライン講師と家庭教師には、いくつかの違いがあります。
- オンライン講師は場所を選ばずにできる
- 移動手段や移動時間を考慮しなくてもいい
- 広く生徒を募集できる
- 授業時間が幅広い
以上の4点が、オンライン講師と家庭教師の大きな違いです。
オンライン講師は場所を選ばずにできるため、遠くの生徒にも授業が可能です。また、移動手段や移動時間を考慮しなくてもいいため「車がない」「駅が近くにない」などという人でも対応できます。
さらに地元からだけでなく広く生徒を募集できるため、家庭教師と違って「教える生徒がいない」事態も避けられます。授業時間も幅広く、夜間でもできるのも大きな違いといえます。
オンライン講師の始め方
オンライン講師の始め方としては、いくつかのパターンがあります。
個人的に開業したいのであれば自分でパソコンや周辺機器、ソフトなどをそろえてSNSなどで生徒を募集することになるため、生徒が集められなければ続けるのは難しくなります。
企業に所属する場合は、求人サイトなどでオンライン講師を募集している塾や企業を探す必要があります。
個人で始める場合は開業届を提出する、生徒を募集する、授業時間や内容を考えるなど細かく決める必要があります。
また、一から生徒を集めるのもなかなか大変です。しかし、需要の少ない趣味に関する講義ができる、料金設定が自由にできる、月謝がすべて利益になるなどの利点もあります。
一方で企業に所属するのであれば、生徒を企業側が集めてくれるので自力で集める必要がありません。
料金や授業時間、授業を行うためのシステムに関してもある程度の枠組みができているため自分で一から考える必要がないため授業に集中できます。
ただし、時給が決まっている、需要の少ない講義内容では採用してもらえないなどのデメリットもあります。
その他、マッチングサイトを利用するというものがあります。
マッチングサイトは、個人で始める場合で、生徒を募集するのが難しいときに登録するサイトです。とくにマイナーなジャンルの講義を行いたいのであれば、マッチングサイトは有用です。
ただし、生徒は見つけやすくなりますがマッチングサイトは手数料が取られるということを理解しておきましょう。オンライン講師を始めるなら、自分のライフスタイルに合った方法を選んでください。
オンライン講師で稼げる仕組みは?
オンライン講師として稼げる仕組みを作るには、まずは生徒をある程度確保する必要があります。生徒を募集するにはSNSへの投稿だけでなく、マッチングサイトを利用するのがおすすめです。
手数料は取られるものの、とくになかなか需要のないジャンルは生徒を個人的に募集するのが難しいため、こういったサイトの方が集まります。
また、稼げるようにするには授業料をきちんと設定する必要があります。不必要に授業料を下げたり、もしくはあげすぎたりしては稼げる仕組みを作ることはできません。相場を調べて、適正な金額を設定する必要があります。
オンライン講師の副業の難易度は?
オンライン講師の副業としての難易度は、決して高くありません。基本的には誰でも始めることができ、趣味を生かすこともできます。一般的には英語講師、日本語講師などの語学系が人気ですが、プログラミング教室や数学の講師なども知識や技術があれば可能です。
また、マイナーなところでは趣味を生かしたパッチワークや手作りアクセサリー講座などもできます。オンライン講師になるのに資格は必要なく、だれでも始めることができます。ただし、始めるのは簡単であってもどれも人に教えられるほどの知識や技術が必要です。
オンライン講師は稼げる?
オンライン講師を始めたい、そんな人に取って稼げるのかどうかという点は非常に気になるものです。オンライン講師は、やり方によっては副業として十分に稼ぐ事ができるでしょう。
経験・スキルによって時給の幅が広い
オンライン講師が稼げるのかどうかは、始めるにあたって非常に気になる点です。実際のところオンライン講師の時給には幅があり、低ければ1,000円程度、多ければ3,000円にもなります。
時給が大きく違うのは、講師の経験やスキルによるためです。たとえば人に教えた経験は少なくても特殊な資格や技術を持っているのであれば、それなりの時給を稼ぐ事ができます。なぜなら、特殊な資格や技術は教える側が少ないからです。
経験が豊富でわかりやすく楽しい授業ができるのであれば、やはり時給は多く設定できます。しかし、始めたばかりの講師や人気がない講師、特別なスキルのない講師では授業にお金を出そうという生徒も少なくなるため、どうしても時給は低くなりがちです。
オンライン講師で稼ぐためには、自身の経験やスキルを向上させましょう。
ちなみに筆者は小学生向けの進学塾で教壇に立ち講師をしていましたが、時世も相まって所属する塾から「オンラインで講師をしてほしい」と依頼があり、オンライン講師になりました。
したがっていきなりオンライン講師を目指す方法もありますが、一度講師になりたいジャンルの現場で講師経験を積むと、より早く仕事にたどり着ける可能性が高まります。
手数料の設定を考える必要がある
マッチングサイトを利用するのであれば、手数料の設定を考える必要があります。マッチングサイトによっては、売り上げの15%から多ければ40%も引かれてしまう場合があります。
手数料を引かれても手元に多く残せるように、より多くの授業をこなすかレッスン料をうまく設定する必要があります。とくに自分でレッスン料を設定する場合には、生徒が払ってもいいと思える金額でなおかつ手数料を引かれても稼げるだけの料金に設定することが大切です。
ちなみに、レッスン料金の相場は2,000円〜2,500円程度です。
ただし、安い場合には500円〜ということもあるので、自分のスキルに合った料金設定にすることが大切です。
オンライン講師の副業をするメリット
オンライン講師を副業にするメリットは、稼ぎやすい・掛け持ちしやすい・働きやすいなどいくつかあります。1つずつ詳しく解説していくのでぜひ参考にしてください。
①高学歴は稼ぎやすい
オンライン講師の副業をするメリットの一つ目は、高学歴であれば稼ぎやすいという点です。
授業を受けてみるまではどのような講師かわからないため、選ぶときに生徒側はわかりやすい学歴で選ぶことが多くあります。そのため、高学歴であれば生徒が集まりやすく、稼ぎやすいのです。
②掛け持ちがしやすい
オンライン講師のメリットの2つ目は、掛け持ちがしやすい点です。
とくに社会人をターゲットにしているのであれば、仕事が終わった後に授業を受けたいという人が多くいます。
その場合、講師をする方としても日中に時間が空くため、ほかの仕事と掛け持ちすることが可能です。主婦であっても育児や家事をこなした後、空き時間にオンライン講師として仕事をすることができます。
また、授業を掛け持ちすることもできるため、複数のマッチングサイトに登録をしてスケジュール調整をしながら稼ぐこともできるのも、大きなメリットです。
ただし、複数のサイトに登録する、塾を掛け持ちするなどはスケジュール管理が非常に大変なため、あまりおすすめはできません。
③本業が終わった後でも働きやすい
本業が終わった後でも働きやすい、というのもオンライン講師の大きなメリットの一つです。たとえば、仕事は残業がなく必ず17時半には家に帰れる、などという仕事の場合、かえって一息ついてからオンライン授業をすることもできます。
夜に講義を受けたいという生徒は多くいるため、本業が終わった後でも働くことができます。移動の必要がなく在宅でできるため、夜中でも必要に応じて授業をすることができます。もちろん、土日の空き時間にオンライン講師をすることもでき、時間に縛られないのが大きな利点です。
オンライン講師の副業をするデメリット
オンライン講師の副業をするには、メリットだけでなくデメリットもあります。どのようなデメリットがあるのかを、詳しくみていきましょう。
①時給が上がりにくい
オンライン講師をするということは、メリットだけでなくデメリットもあります。オンライン講師は、時給が上がりにくいのが、大きなデメリットです。経験やスキルに応じて時給が上がることもありますが、よほど多くのレッスンを入れない限りそうそう上がることはありません。
個人で営業する場合であっても、初めの経験やスキルがあまりないときに低く時給を設定してしまうと、その後値上げをすることは難しいものです。そのため、時給が上がりづらいというのは、オンライン教師にとって悩みの種といえます。
②リモートのためコミュニケーション能力が必要
オンライン講師は、リモートで授業をするために通常の家庭教師や塾講師よりもコミュニケーション能力が必要です。
なぜなら、生徒の手元がよく見えないため、どこでつまずいているのか、できているのかいないのかがわかりづらいからです。したがって、通常の授業よりは多く言葉をかけ、問題も1〜2問解いたところで理解できているかどうかを確認する必要があります。
一気に問題を解かせて次に進む方式では、間違えているかどうかがわかりづらく、理解できないまま進んでしまう危険があるからです。そのため、生徒がうまく授業を理解できるように、コミュニケーション能力を磨く必要があります。
実際にオンラインで小学生に教えた経験がありますが、オンラインの場合は普段の授業よりも間を多くとったり、チャットを使って質問を受ける時間を設けました。
これらのようにオンラインならではの問題に機転を利かせて対応することも重要です。
③パソコンやWebカメラなど準備物が多い
オンライン講師を始めるためには、パソコン、Webカメラ、マイク、イヤホン、インターネット環境などが必要です。デメリットというほどではありませんが、しっかり準備してから始めることが大切です。
オンライン講師の1日のスケジュール
オンライン講師の1日のスケジュールは、人によって違ってきます。たとえば本業がある場合は、本業の合間や本業が終わってからオンライン講師をすることになります。
- 午前6時起床:新聞、テレビ、インターネットでニュースのチェック
- 午前7時~ :その日の生徒さんのための授業の準備
- 午前9時~ :本業
- 午後6時~ :帰宅
- 午後7時~ :食事・お風呂
- 午後8時~午後22時 オンライン授業
本業がある場合、日中に本業をこなし、夜に授業をするという人も少なくありません。また、土日のどちらかを授業にあてるという人もいます。
まとめ
オンライン講師をする場合、始めることは簡単ですが、何かの資格がある、高学歴である、既に塾講師などの経験があるなどでなければなかなか生徒を集めるのは難しいものです。
しかし、マッチングサイトなどを利用して生徒を集めることができれば、稼ぐ事ができます。持っているスキルを活かしたいという人は、ぜひオンライン教師にチャレンジしてみてください。